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2015年5月20日水曜日

第20回奈良大学国語教育研究会開催のお知らせ



今夏開催の奈良大学国語教育研究会についてご案内いたします。今年は記念すべき20回めの開催となりました。これも偏に皆様方のご支援ご協力の賜物です。ありがとうございます。校務、クラブ活動指導、研修等でお忙しいとは存じますが、ご参加いただけますようお願い申し上げます。

奈良大学国語教育研究会
会 長   岡 部 秀 樹
(奈良大学文学部国文学科 光石亜由美研究室内)

1.   日時 201581日(土)午後1:00より
2.   場所 奈良大学(A4階 中会議室)
3.   内容 ◆20周年記念講演
    「漱石先生、こんな『こころ』の読み方、いかがですか?」
     浅田 隆 先生(専攻 近代文学)
   ◆教育実践交流「教師の楽しみ~2年目までの実践と挑戦~」
     八束 健太 さん
   ◆ワークショップ「国語授業の楽しみ」
     司会進行 棚橋 正人 さん
4.   参加 1,000
5.   親睦会 時:午後520分より
     所:A棟4階展望ラウンジ
     参加費:3,000円(学生割引あり)
     ※親睦会より参加の方は、直接お越しください。
6.   出欠 710日までに、メールで出欠をお知らせください。
         nukokugokyoikuアットマークgmail.com
           (アットマークの部分を訂正してお使いくださるようお願いします)
   ※お名前/研究会への出欠/親睦会への出欠をお書きください。
※大学の宿泊施設の利用希望があればご相談ください。
※メッセージを添えていただければ、研究会当日に紹介致します。

ご住所や電話番号、勤務校に変更があった場合にもその情報をお知らせください。 また経費の面から今後メールアドレスを掌握できている会員には、はがきではなくメールでのご案内に変える予定です。
メールアドレスを変更された場合もご連絡いただけますようお願いいたします。

みなさんの連絡をお待ちしています。

2015年5月19日火曜日

20回研究会の講演タイトルが決まりました

このブログの4月26日の記事で、今夏の研究会で記念講演をしていただく浅田隆先生の講演内容について、みなさんのリクエストを受け付け、その票数で内容を決定させていただくと記しました。
5月10日の締め切りまでに到着したリクエストは10票。
そして、その結果は…

  1. 漱石の「こころ」    …9票
  2. 鴎外の「舞姫」     …1票
  3. 奥吉野の歴史と文学 …0票
授業に即役立つものが支持を集めたということでしょうか。圧倒的に漱石が強かった。

この結果を受けて、浅田先生は講演題名を考えてくださいました。

「漱石先生、こんな『こころ』の読み方、いかがですか?」
この夏はこれです。以上、報告でした。

研究会は8月1日。みなさん、ご予定をお願いします。

2015年5月10日日曜日

北海道だより vol.19  松本 周



 
3月末の農園。まだ一面の銀世界です。
 雪国もやっと春が来た。家の周りの雪もどんどん融け、白樺の柔らかな新芽を出しはじめ爽やかな季節を感じます。ついに家じゅうの暖房機のスイッチを切りました。昼間は暖かいのですが、夜中から明け方までは寒かったので「弱」にしていました。夜間電力の蓄熱暖房なのでいったん切ると寒いと思っても明くる日まで温められないのです。オール電化の弱点の一つではあります。
 白樺が芽吹きました。でも根本は雪が残っています。
 冬の間雪掻きばかりも退屈なので、札幌へ行ったついでに久しぶりで映画を観に行きました。ハラハラドキドキものは苦手な連れ合いと相談のすえ「風に立つライオン」を観ました。平日だったにも関わらず劇場は満員、どうにか取れた席は前から3列目。たしかに迫力はありましたが、首がだるいのと大音響に圧倒され感動と疲労が混ざり合いグッタリ。観客のほとんどがシニア層、高齢化社会になったんだと実感しました。
 別の日に、前々から気になっていたものを食べに南幌温泉へ行ってみました。南幌はキャベツの産地。キャベツキムチが特産品だとか。「キャベツ天丼」とは小エビとキャベツを混ぜ、大きなエビと一緒に天ぷらにしたものを豪快に載せた天丼です。手のひらサイズのテンプラが3つも載ってます。
 
ビックリ仰天の「キャベツ天丼」。手前は「キャベツキムチ」。
 見ただけでびっくりなのに、「MEGAキャベツ丼」なるものがあり、とてつもなくデカいらしい。これを注文すると「MEGAキャベツ丼挑戦中」という旗が机に立てられるんだとか。美味しかったけれど、「デッカイどう、北海道」でした。
静かだった我が家の前の道道も観光バスやバイク軍団がたくさん通るようになりました。昨日(4月29日)車のタイヤを夏用タイヤに換えました。2台分8本のタイヤ交換です。老化現象で痛い腰をかばいながらジャッキアップしてタイヤをうんこら持ち上げるのはなかなかきついです。奈良にいるころは近くのタイヤ屋さんに持ち込んでいたのですが、こっちへ来たら自分でするのが鉄則。やっと最後の一本を付け替えてジャッキを下げていったら、おろし切ってもジャッキがボディーから取り出せない、どうして?とタイヤを見るとペシャンコ。パンクしているではありませんか。仕方なくもう一度ジャッキアップして冬用タイヤに付け直し、トホホ。

 今年は、3月末に2日ほどどか雪が降ってから雪の日が少なくてどんどん雪解けが進み、嬉しくてワクワクし始める自分にびっくり。ちょっぴり道民になってきたのかも?「啓蟄」とはよく言ったもので、桜前線北上のニュースを見るたびに連れ合いが一昨年のリベンジをしようとお出かけ気分満々。という訳で今年は桜の当たり年になった次第。4月10日~13日に諏訪湖から高遠方面へお花見旅行。満開の高遠城址は圧巻の眺め。人里離れた田舎暮らしの我々には、駐車場までの大渋滞と人の群れにはついていけずグッタリ。
高遠城址公園から見たアルプス連山。
 諏訪温泉の居酒屋で食べた「大根の旨煮」。ほぼ一本のサイズ。
 久しぶりに「ソメイヨシノ」の可憐な姿を満喫して雪の残るニセコに帰ると、関西から友人がやって来るとの知らせ。ちょうど函館で開花宣言が発表された日だったので、またまた連れ合いのリベンジ欲に火がついちゃいました。そこで前回は蕾しか見られなかった弘前の桜を見に行くことに。さすがに弘前の桜まつりの期間だけに青森のホテルは超満員で予約不可。函館で一泊し、明くる日津軽海峡フェリーで弘前の桜を見てUターンする弾丸ツアーを決行。

 ピンクに染まる五稜郭。
 
 てんこ盛りのサラダと食べ放題のワッフル弘前にて。
 桜も人も満開の弘前城。
 日頃の行いが良かったのか函館五稜郭も弘前城も桜が満開で(当然人も満開でしたが)リベンジ達成。まだまだ初老クラブ(近所の長老に「ここらじゃ75歳から老人だ、10年早いんでないかい」と叱られました)は元気です。
 穏やかで煙っていない弘前城のお花見風景。
 ゴールデンウィークが始まり札幌丸山公園のお花見もスタートしました。今年はジンパ(ジンギスカンパーティー)ができる期間が短縮され、火を使えるエリアと使えないエリアに分けられたそうです。近隣住民への配慮と煙たくない所でゆっくりお花見をしたいという人たちからの要望があったからとのこと。煙たくない所で見たいと思う私もまだ道民にはなり切れていないのですかね。まあ、どこへ行っても人盛りのこの期間、家でのんびり庭の手入れでもすることにします。

2015年5月7日木曜日

東海道を歩く (3)戸塚~平塚    大坪正和

4月12日(日)
 今回は三回目になります。
 最初の東京都心から比べると、随分空が広くなった感じがしますが、それでもまだ横浜市戸塚区。都会といっていいでしょう。
 戸塚駅を出てすぐに東海道ですが、JRの線路を渡らなければなりません。昔は東海道が最優先だったでしょうが、今ではJRのために東海道は空中をまたぐか、地下に潜るかです。
 ここは空中です。
 戸塚の中心街も昔の面影はほとんど残っていません。

 例によって草餅調査ですが、時期はすでに5月に近く、和菓子屋さんもすでに柏餅に衣替え。「材料は一緒だけど、二種類作るのは手間なのよ。」とおかみさん。「だけど、うちはまだくわいの形よ。」と教えてくれました。今日はこちらの名物「かりんとうまんじゅう」をいただきました。
 本陣跡は今でも江戸時代の旧家がそのままお住まいでした。
 富塚八幡宮は「戸塚」の名のおこりになったところ。しっかりお参りします。「八」の字がハトになっているのがわかりますか?これ、鶴岡八幡宮と同じです。芭蕉の句碑もあります。昔は鎌倉に揚がったカツオを戸塚経由で江戸まで運んだそうです。
 道標にも鎌倉の文字が見えます。
 

 大坂
  戸塚を出てから細かなアップダウンが続きます。
 坂の頂上に歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」に出てくる「お軽・勘平道行の碑」があります。
 勘平は仇討ち前に切腹をするのですが、勘平を加えて四十七士だそうです。


 道祖神 

この辺りからは道祖神や庚申塔が目に付くようになります。昔は道中、大変だったことが伺われます。
 やっと横浜市を抜けて藤沢市に入ります。

 鉄砲塚 
 悲しい伝説が残るところです。

 名残の桜が気分を和らげてくれます。

 松並木
 道の両側や中央分離帯に松並木が見られるようになりました。今では松の代わりにヤマモモも多いそうです。


 遊行寺坂

 ここも箱根駅伝でよく登場する坂です。東京から来ると下り坂なのですが、箱根からの復路はだらだらと長い坂が続いて、選手は大変だろうと想像できます。

 遊行寺

 思ったより大きなお寺でした。聞けば、時宗(一遍上人の念仏踊り)の大本山で、寺内に幾つもの塔頭を抱えるお寺でした。
 その一つに、これも伝説ですが、「小栗判官・照手姫」の墓がありました。小栗判官は熊野詣での際に聞き及んでいます。一度は毒殺されたのを、熊野本宮大社の近くにある湯峰温泉で湯ごりをして生き返り、はれて二人は結ばれるという伝説です。

 藤沢宿

 

 少し古い建物も残っています。
 白旗神社
源氏ゆかりの神社。ここは源氏のおひざ元です。

 義経の首洗い井戸

 義経の首は平泉から鎌倉に送られ検

 湘南クッキー

   こんな自動販売機は見たことがありません。

 松の切り株

 さすがに江戸時代からの松は枯れたものが多いようですが、立派な切り株が残っています。

 街道沿いの旧家
 国道1号線沿いに大きな屋敷を構える旧家が目立ちます。驚くほど広い土地に、立派な家が建っています。おそらくは50年ほど前までは何にもない街道沿いの民家だったのでしょうが、今は交通の要衝。屋敷を維持するのも大変なことでしょう。中には税金対策か、土地を切り売りする家もあります。

 でかまんじゅう

 名物だけあって本当にでかい。しかし、なにもここまででかくなくてもと思います。

 左富士

 東京から京都に向かって左手に富士山が見えるのは、この辺りと静岡県吉原付近の2カ所だけです。春はなかなか顔を出してくれませんが、写真を大きくできればうっすらと、ほんとうにごくわずかに見えるのがわかりますか?

 相模川

 昔の橋脚跡が発掘保存されています。

 今の相模川
 弥次さん喜多さん何を思うか。


 平塚に入りました。
 今日は少し足が痛みました。細かなアップダウンが続き、マメもできたようです。
この次は湘南の海風に吹かれながらになります。富士山や箱根を眺めながらの道中になるといいのですが。

(つづく)