6月29日。大阪では世界中のエラい人たちが会議をしているという日に、私は奈良大学教育職員懇話会に参加していました。毎年この時期に、この大学を卒業して学校の先生になった方々が集まる会です。今年は広島で教員をしているという人と話しました。私たちは日頃、自分の周囲にある仕事を片付けることで手一杯で、積極的に普段と違う人たちと話す機会はなかなかないのですが、母校がこういう場を設定してくださるおかげで、全国の仲間と話すことができます。
午後は毎年、お寺に連れて行ってもらうのですが、今回は奈良市菅原にある喜光寺。私が学生の頃は大学が近くにあったこともあり、行きかえりにはこの近くをよく通っていました。入学後のオリエンテーションだかで、菅原神社、道真が産湯を使ったという池(当時はこんなに整備されていなくてほとんど水たまりくらいの感じだったと思う)にも、先生に連れて行ってもらって説明を受けたことを思い出しました。なんと40年前。
今回、喜光寺が見学先になったのは、もともと喜光寺にあった四天王像が150年ぶりに喜光寺に里帰りしたからでしょう。では、喜光寺の前にはどこにあったかというと、これが奈良大学だというですありませんか。。明治の初めころ、廃仏毀釈により喜光寺は廃れ、四天王像は大和郡山市にある額安寺に移された。何十年ののち、阪神淡路大震災で壊れたので奈良大学に移されて、この度修理が完了したという説明を受けました。では、四天王像はもともと置かれていた喜光寺に戻ってめでたしめでたしかと思うと、これは一時的な里帰りで、秋には奈良大学に戻され、新築された令和館(現在はまだ工事中)で静かな時間お過ごしになるのだそうです。喜光寺で見られるのは9月までだという話でした。写真を撮ってもよいので、この話題をSNSでもなんでもどんどん拡散してほしいというのは、住職の話。私も協力しましょう。
7月15日には特別講演会があるそうです。
夕方からはG20の雰囲気が残る大阪へ出ました。上本町のいつものお店。8月に行う私たちの国語教育研究会の打ち合わせ。上本町はいつもの土曜日よりも人出が少ない様子です。取り立てて物々しい雰囲気もなく、夕方に外国人取材者を一組見たくらいでした。大学の先生を含めて7名で、熱く熱く…、ほんの10分ほど打ち合わせをして、あとはいつものようににぎやかに機嫌よく飲んでお疲れさん。
今年の研究会は8月10日です。みなさん、お集りください。