天体ファンでなくても、ニュースであれだけ騒がれれば、「見ておかなきゃ」という気持ちにもなってくるというもの。早い話が踊らされやすいのです。ダマされやすいタイプ。
「442年ぶりの天体ショー。前回は信長の時代だった」とか、「次回は322年後の2344年の土星食と予想され…」などと伝えられればなんとしても見ておかなければと思ってしまいますよね、たとえ、これまでの人生で『天文ガイド』を一回しか買ったことのない私でも。
一応、記録なので記しておくとすれば422年ぶりというのは皆既月食中に起こる惑星食のことだそうです。今回は地球から見る月の向こうにさらに天王星が隠れるという珍しいことになっているらしい。322年後、現代を生きている人は誰も生きていないはずなのですが、その時には、月食の向こうに土星が隠れるということらしい。太陽-地球-月-別の太陽系の惑星の4つが、一直線に並ぶということなのでしょう。
たまたま、仕事が休みだったのです。そうでなければ、空なんぞ見上げる余裕はなかったのですが、「不幸な日」でした。
こういう日は落ち着かんもんです。犬の散歩も餌やりも、自分の晩御飯も台所の片付けも入浴もしながら、何度も表と室内を往復するということになります。
夕方には雲が多かったので、見えないとなれば気持ちが楽なのになぁと思うあたりが、ニセモノを語っています。
では、奈良盆地から見えた月をお届けしましょう。11月8日(火)。天気は上場。夕方は雲が多かったものの、月食の頃には雲もなくなっていました。18時20分(デジカメの記録による。以下同じ)
19時04分 |
20時40分 |
20時46分 |
20時50分 |
20時56分 |
21時19分 |
21時45分 |
月食中の月が赤いのは当然として、特に月食後の月が、緑がかっていたように感じました。
写真は素人が撮るものですから、適当なものです。コンデジのデジタルズームを使ってだいたい58倍くらいで撮っています。露出はオート、その時々で-3分の1から-1と3分の2くらいの補正をしていたと思います。切り取りとサイズ変更をして400×400pixelで載せています。
使った機材はコンデジと三脚です。
というわけで、月食の終わったあとは穏やかに眠りました。
(hill)