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2014年5月7日水曜日

とても静かな吉城園

 いつもこのブログで、吉城園は私のお気に入りの庭だと記しています。そして、訪れる人も少ないので、いつも静かだと書いています。
 連休中は観光客でごったがえす奈良公園付近。それでも吉城園は静かです。
 サツキツツジの様子を見にスクーターで行ってみました。3日朝のこと。スクーターは便利ですね、吉城園の入口に横付けできます。クルマだと大層ですよ。置き場所に困ります。

 9時の開園を待って入ります。受付の女性スタッフは、「待っていてくださったんですか」と声をかけてくれます。サツキツツジは3分くらいの咲き。咲き具合よりも、ここしばらく晴天続きで花が乾燥気味。瑞々しさがないのが残念。でもヒメシャガもオオデマリもきれいでした。目を凝らしてよけながら歩かなければなりません。残念なのは、頭上から毛虫の類が落下傘部隊よろしく、たくさんぶら下がっていること。私はどちらかというと平気ですが、「毛虫大嫌い」というような人には精神衛生上よくないかも知れません。でも、その幼虫のおかげで鳥たちも集まってくるわけですからね。

 1時間ほどいたけど、客は私のほかに一人のみ。今回もとっても静かなお庭でした。10時ごろ、早々と奈良公園を後にしましたが、駐車場はどこもほぼ満車。これから奈良公園付近はごった返すんですね。

(hill)

2014年5月6日火曜日

ふきのとうの言い伝え




 先日、ラジオでこんな話を聞きました。ABCラジオの「おはようパーソナリティー道上洋三です」の中で甲南大学理工学部教授の田中修先生の話です。



 ある無色透明のもの(私たちがよく知っている)が、自分にも色がほしいと思い、方法を教えてくれる植物を訪ね歩きました。ところが植物たちは、色の付け方を知らなかったのか、面倒くさかったのか、誰も色の付け方を教えてくれませんでした。

 ふきのとうだけがこんな自分の色でよかったらと、白い色を身につける方法を教えたのだそうです。ふきのとうの花はあまりきれいな白ではありません。少し黄色がかっています。でも、その「もの」は教えられたことをちゃんと守り、さらに精進を続けて、真っ白な色を身につけることができました。それが、雪だというのです。

 雪が積もると、すべてを覆い隠して見えなくしてしまいます。けれども、ふきのとうには恩義を感じているので、ふきのとうが出てくると、その部分だけは雪を解かすことになったのだそうです。

 こんな言い伝え、ご存じでしたか。季節外れの話題ではありますが、田中先生の語り口はほっこりしていて、誰かに伝えたくなりました。

(hill)