さて、今年の奈良大学国語教育研究会が20回目になるのはすでにお知らせしました。
浅田隆先生(奈良大学名誉教授)に講演をお願い申し上げ、快く引き受けていただきました。先生は3本の候補を挙げられ、その中から依頼された内容で講演すると言ってくださました。
そこで、みなさんからのリクエストを受け付け、希望の多いものを講演していただこうと考えています。候補は次のような概略です。(浅田先生からいたただいたテキストをそのまま使っています)
- 漱石の『こころ』を読む。=まあこの作品は今でも高校教科書のある程度載っているようですね(昔ほどじゃないけど)。で、1時間ほどでもつれた糸を僕なりにほどいてみようか(つまり浅田流の読み方)というのが一つ。
- 鷗外の『舞姫』長らく教科書の定番教材だった。その舞姫のエリスが実在した証がついに明らかになりました。留学から帰ってからの鷗外のエリスがらみの話題を少し並べてみようか・・・と。
- これは教材とは全く関わらないお話。川上村で毎年2月5日に「御朝拝」というお祭りがおこなわれています。もう600年以上になる祭り。南北朝の対立後、南北合体まで約50年。ここで天皇が1つになったということで教科書日本史ではけりがつきますが、その後南朝側の子孫が御所に忍び込み神璽を奪って奥吉野に 逃れて後南朝約70年の歴史をきざみ、最後の天皇=自天皇が暗殺されて以来、自天皇の遺臣の子孫が今日まで自天皇を偲ぶ儀式を続けてきました。ちょっと浮世離れした歴史のロマンについて、後南朝にかかわる遺跡やお祭りの画像を紹介しつつ、奥吉野の歴史と文学に触れる。という内容。
また現時点では研究会への参加・不参加は決まっていないという方、今年は参加できないという方もご投票ください。たくさんの投票をお待ちします。
第20回奈良大学国語教育研究会
2015(平成27)年8月1日(土)
2015(平成27)年8月1日(土)
於 奈良大学
(hill)