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2018年6月4日月曜日

東海道を歩く (12) 日坂~見付    大坪正和




 大坪さんの「東海道を歩く」。ブログ管理人の都合で一年以上更新できませんでした。読者のみなさま、なにより執筆者である大坪さん、大変なご迷惑をおかけしました。再出発をして、京都まで「完走」したく思います。よろしくお願いします。(hill)
 

日坂宿


 小さな宿場町だが、昔の風情がよく残っている。興津・由比・岡部、この日坂と静岡県内には宿場の名残が色濃いところがいくつかあるが、いずれも明治になって国道が離れてしまった宿場になる。

 つまり、世の中の動きから外れてしまった結果、昔の風情が残った所になる。そこに住まう人たちからすればどうしようもなく残ってしまったということ。暮らしにくいと言えば暮らしにくいであろう。ノスタルジーに浸っている通りすがりの者には苦労がわからない。

 宿場を出るとほとんど名残はなくなっている。




掛川宿

 ほとんど面影は残っていない。こうなると、ただただ東海道を歩くことが目的になってしまう。しかも暑すぎる。

 掛川市街地を抜けると、松並木が残っている。ほかに見るべきものはない。


袋井宿

 東海道27番目の宿。つまり、ちょうど真ん中。いたるところに「東海道ど真ん中」
の幟や看板がある。宿場の入り口には案内所があり、お茶の接待を受けた。

掛川も袋井も磐田も、静岡県の中核都市として発展してきた。近年は浜松のベッドタウンとして、人口も増えてきている。きれいな街並みになり、東海道は消えていった。

一年半かけてやっと半分歩いてきた。まだ半分残っていると思うと、京都にたどり着けるか不安になる。

見付宿(磐田)

 ヤマハとジュビロの町。以前は「見付のお天神さま」と「見付学校」で知られていたところ。
 
見付を抜けるとすぐに天竜川に出る。昔の橋の跡を見ながら立派な橋を渡ると、昔の雰囲気に触れることができる建物も少しずつ出てくる。
 
この辺りは昭和30年代まで軽便鉄道が通っていた。東海道ではなく、軽便を辿る旅も楽しそうだ。


(つづく)

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