誰でもよく知っている「間口」という言葉。建物などの正面の幅のことですよね。また、研究・事業などの領域という意味でも使います。「あの人は間口が広い」などと使います。
先日、妙な「間口」に出会いました。俳句指導のの授業実践レポートを読んでいました。この学校はどれくらいの生徒がいるのだろうと疑問をもって、学校のサイトを検索してみました。ふつう、全校生徒が何名だとか、クラス数がいくつでというような情報はすぐ見つかると思うのですが、あちらこちらを見ても明らかにされていない。仕方なく、校長先生の挨拶文を読んでみました。
すると妙な表現が…
「1間口が増設され4間口の中規模校となりました。」
間口ってもしかしたらクラスのことではないだろうか、と腕組みをして考えたのでした。
そこで、間口の意味を検索してみましたが、クラスだとか教室を表すという説明は見つかりません。ではと、「クラス 間口」で検索をかけてみる。すると、北海道で学級数のことを指すお役所言葉だというような説明に当たりました。マスコミでも当然のように使うのだそうです。面白いことに、高校では使うけれども小中ではそうは言わないのだそうです。クラス数とはいえど、入学定員という側面を持っているのでしょうか。
では、「北海道 間口」で検索をかけてみると、出てくる出てくる。
「全日制課程農業科、畜産科各1間口」
「○○高等学校2間口復活」
「北海道教育委員会が公表した『公立高等学校配置計画案』において、○○高等学校の平成28年度における間口数が、4間口に復活となりました。」これはある市の教育委員会のページにあった表記です。
私たちには意外ですが、北海道では当たり前に使われている「間口」なのですね。
そこでウィキペディアの「間口」を開いてみます。4つめの意味として、「北海道において学級数を指す言葉。(例:8クラス⇒8間口)」とありました。
(hill)