奈良県じゅうを、セスナ機かヘリコプターに乗って大急ぎで名所案内をされている気分。
高等学校の学習指導研究会に参加しました。毎年秋に、どこの府県でもこんなタイトルの教科ごとの研究会が行われているのではないでしょうか。その研究会の講演でのお話。講師先生は奈良大学名誉教授、浅田隆先生。そう、私たちの浅田先生です。タイトルは「写真でたどる奈良近代文学散歩」(だったと思う)
90分の講演でしたが、その印象が最初の一文です。浅田先生はスクリーンに写真や資料を映しながら、奈良県じゅうをあちらこちらへと私たちを案内してくださいました。名誉教授なんていうと老成した印象をうけますが、声も大きけりゃお話にスピード感もあって、若くて強引な添乗員に次々と名所を案内されている気分でした。
振り返ってみると、奈良大学という枠を越えて浅田先生のお話を伺うのは初めてでした。ちょっと照れくさくて、ちょっと誇らしくて。子どもみたいな心境です。ふだんの講演なら、少しの間意識を失うこともあるのですが、今回はしっかり90分、視て聴いていました。
でも、いつもの夏の研究会とは少し勝手が違うのか、幾分スピードと声量をを落とした印象もありました。鴎外、会津八一、…。参加しているのは高校の国語教員ばかりですが、私たちも案外地元のことを知りません。奈良県の高等学校では、「奈良TIME」という郷土を教材とする学習が始まったばかりですが、国語科からのアプローチとしてまさにタイムリーな講演でした。
奈良県じゅうから集まった国語科教員を見渡すと、奈良大学国語教育研究会のメンバーが私を含めて3名いました。
浅田先生。楽しい講演をありがとうございました。(写真は学習指導研究会とは関係ありません。講演中に写真を撮るのもはばかられて…。仕方がないので奈良市の吉城園で撮った写真を載せました。)
(hill)
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