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2013年12月14日土曜日

興福寺北円堂から吉城園




  少しどころかかなり古い、113日のことです。

  近 鉄奈良駅で下りて、ひがしむき商店街を下っていき、途中左折して坂を上れば興福寺の境内。左手には北円堂。同じような形でも、南円堂は西国三十三所の札所 でもあり、結構賑やかですが、北円堂は塀の向こうで屋根の高いところが見えるだけの印象の薄い堂です(今は工事中で塀がありません)。それもそのはず、特 別な期間しか入れないのです。今、開扉の期間。これまで一度も見たことがなかったので行ってみました。


  と はいえ、教養のない者には、仏像を見せてもらっても、それがどう値打ちがあるのか理解できません。どこに注目すればよいのかがわからないのです。回りの人 たちの真似をして、じっと仏像を眺めて時々頷くというようなことをカタチだけしてみても、わからんものはわかりません。弥勒如来坐像の螺髪がいくつも取れてしまって禿げた状態になっている部分があるとか、四天王立像は思う以上に伸びやかでしなやかな印象だとかそんな感想しかもてません。

  し かたがないので吉城園に行きました。寧楽美術館のある依水園はよく知られていると思いますが、依水園の隣にある吉城園はあまり知られていません。県が所有 しています。私が学生だった頃は公開されていなかったはずと、改めてパンフレットを見ると平成元年から公開しています。その頃は、春と秋の観光シーズンだ け公開されていました。今は、年末から3月上旬の間だけ閉園しています。

先に記したように観光客にもあまり知られていないので、奈良公園が大混雑する頃でも静かな庭園です。隣の依水園がにぎやかでもこちらは静かなものです。県のサービスとして外国人は無料で入れます。ですから、外国人の入園率が高いお庭なのですが、不思議なことに彼らには日本庭園というのはあまり感覚にあわないのか、割と短時間で出て行ってしまうように思います。何枚かシャッターを押したら、「はい、次」という感じです。無料というのがよくないかも知れません。県はサービスのつもりでも、無料であるがゆえに値打ちを感じられないところかもしれません。

1130日に、再び吉城園へ。

静かで落ち着く吉城園は私のお気に入りで、年に34回ほどは訪れます。前回はまだ紅葉に早かったので、もう一度行ってみました。11月下旬になって一気に寒くなったからか、今度は紅葉には遅すぎた印象です。カエデの類はみんな色をなくして縮れた落ち葉になってしまっていました。それに、庭園の南側が木立になっている加減で、この季節、午後2時頃には太陽が木立に隠れてしまいます。直射光がないと庭全体がメリハリをなくしてぼんやりした印象になってしまいます。

 この秋は、綺麗な紅葉に出会えませんでした。




hill

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