奈良公園周辺で開かれている「なら燈花会」に行ってみました。昨年はサボって行かなかったと思います。2年ぶりでしょうか。
予算面でなかなか辛いという話も聞いていましたが、少しずつ規模も大きくなっているようですし、出店や、グッズの販売、有料エリアなどを作って、イベントそのものが継続できるように変化していっているような気もします。
近鉄奈良駅から県庁前を通って、まず浮雲遠地。一番のメイン会場なんでしょう。今年は新公会堂も会場のひとつになっているようですから流れに乗って行ってみました。これが一客一燈、つまり有料エリアでした。遠回りになっただけでした。それから春日野園地。東大寺大仏殿の屋根がライトアップされているのを借景にしてあります。また、西には生駒山が見えます。星型だのサッカーボール状だのと灯りの工夫がされていました。あたりにいる人がスヌーピーだというのですが、私にはわからなかった不思議な形。第一、この手の図案は上から見なければどんな形かわからないのです。
次に浅茅ケ原会場と浮見堂会場へ行ってみましたが、一方通行をとっている都合上、非常に歩きにくい。これも観光客が増えたから一方通行で滞りないように考えなきゃならないわけで、主催者からすれば結構なことなんでしょうが、思うとおりに歩けないのが辛いです。
最後、猿沢池から興福寺の五重塔を眺めて帰ってきました。
人が多かったこと、浴衣の女性が多かったこと。カップルがたくさんいたこと。そして、写真を撮りたいと思うものとっては撮りづらい環境になってきていることを感じました。
(hill)
通り道で見かける自治会の掲示板。ちょっと気になるなぁと思っていたことがひとつ。夏祭りの案内ポスターなのですが、写真のような場合、順延という表現は成り立つのだろうかという疑問です。
2日雨天中止のときは3日に順延
この場合、「順延」という表現は不要ではないか。延期でもいいし、もっと踏み込めば実施でも意味は通る。そのほうがはっきりする。順々に延期してくのが「順延」であるはずだから、今日が駄目なら明日、明日も駄目ならその翌日…という場合に「順延」を使うわけでしょう。2日が駄目なら3日に実施します、その後は実施しませんというのは「順延」ではないのではないかと思います。
ところが、意外なところで「順延」の文字を見つけました。朝日新聞では、夏の高校野球が雨により、開会式とその日に行う試合を2日後に行うことに、「順延」を使っていました。
Webでたどってみますと、朝日新聞デジタルでは、
第96回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)の開会式が、台風11号の影響で9日から11日に順延され…
と記されています。開会式を天候の都合で2日後に延期することを、順延といってよいのだろうか。
毎日新聞社の高校野球サイトでは、
台風11号接近の影響で開会式と1回戦3試合が2日後の11日に延期された。(中略)開会式の順延は…
と、朝日新聞同様に、2日後に延期する開会式を順延と表現しています。
スポーツ報知のWebサイトでは、
第96回全国高校野球選手権は9日、台風11号の接近に伴う悪天候のため、予定された開会式と1回戦3試合が順延となった。
と、順延されるのは開会式と1回戦3試合だとしています。
デイリースポーツオンラインは、少し様子が違って、見出しに
甲子園開幕、台風のため史上初2日順延
と、書いています。しかし本文では「延期」「延び」るという表現はあるものの、「順延」は使っていません。
「順延」ってどういう意味なのでしょう。日本国語大辞典をよっこいしょと開いてみると、
【順延】順次に予定の期日を延ばすこと。日をおって延期すること。
とあります。「順次に」とか、「日をおって」という部分がミソだと思われます。すると、高校野球全体の開始が当初の予定より2日遅れて、それぞれの試合の予定も2日ずつ「順次に」後ろに移動したなら順延かも知れませんが、上のように「開会式」が、あるいは、「開会式と1回戦3試合」が2日後に延期になるのは、「順延」という表現は辛いと思うのです。私の感覚が変ですか?みなさん、どう思われますか?
(hill)
◇懇親会
A棟4階展望ラウンジ
研究会の後は、場所を移しての懇親会です。
展望ラウンジというだけあって、ここからの眺めはちょっとしたものです。なにしろ、奈良盆地を見下ろす位置にあるわけですから、盆地の東、南、西までずっと見渡せます。この日はあいにくの天気でしたが、状態がよければ大峰山系の山々まで見えます。この展望ラウンジ、奈良大学の中にありながらなぜだか学生は立ち入り禁止になっているのだそうです。
その展望ラウンジからの眺めを楽しみに、研究会に参加するという人もあるくらいです。今年は、大和郡山の花火大会と、もう一箇所(場所がわかりません)の打ち上げ花火が、この懇親会の間に楽しめました。
懇親会参加者は、全員近況報告をしなければならないという掟は毎年同じなのですが、今年は、時間制限を設けたこと、そして、内容にも条件がつけられました。「学生さんに伝えたいこと」または、「10年後の私」。プレゼンテーションタイマーも用意され、計時がなされましたが、ベルを鳴らされる人はほとんどいませんでした。「先生方もやれば時間を守れるやん」と思ったのは私だけでしょうか。
この日は、研究会も懇親会も、わぁーっ盛り上がって、さっと切り上げたという印象、短時間で濃厚な会の印象でした。
《日時・場所》
◇2014年8月2日(土)13時から
◇奈良大学 A棟4階中会議室
《内容》
◇開会の挨拶 会長
◇記念講演 「物語世界を詠むこと」
奈良大学文学部国文学科教授 石川 一 先生
◇教育実践交流 「教員2年目の授業工夫」
奈良県立平城高等学校 管谷雅紀 さん
◇ワークショップ「あなたにとって『国語』とは」
進行 奈良大学国語教育研究会 初代事務局長 棚橋正人 さん
奈良大学国語教育研究会とは、この大学を卒業後国語科教員になった人たちを中心にして組織されている研究会です。国語科教員だけでなく、国語科教員を目指す大学生や、教員以外の仕事をしている人たちも集まる、層の広い研究会です。
記念講演では、本歌取りに関わるお話でした。歌の中に物語の世界をイメージするというもので、本歌取りに対して持っていたイメージよりももっともっと奥の深い世界があることを教わりました。教育実践交流では、採用2年目の教員の日々の奮闘具合が語られました。言葉はハキハキ、元気があって笑顔があって、生徒と楽しく過ごしている管谷さんの毎日が想像できました。ワークショップは、これまでと趣を変え、参加者にスケッチブックとフェルトペンを配布、「あなたにとって『国語』とはどんなものか」を全員に語ってもらいました。棚橋さんの絶妙な進行のおかげもあり、とても盛り上がりました。いろいろな国語があって、お互いに自分のもっている「国語」のイメージを広げることができました。
今回は昨年以上に学生さんの参加が多く、いつもの研究会とは雰囲気が違います。また、教員も若い人たちの割合が多くなりつつあります。
研究会も次回で20回になります。