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2015年8月4日火曜日

第20回奈良大学国語教育研究会報告(1)


《日時・場所》 ◇ 201581日(土)13:00から
                         ◇  奈良大学 A4階 中会議室

《内容》    ◇ 開会の挨拶 会長 岡部秀樹(奈良県立大和中央高等学校)
        ◇ 20回記念講演
          「漱石先生、こんな『こころ』の読み方、いかがですか?」
                        奈良大学名誉教授  浅田 隆 先生
       ◇教育実践交流
         「教師の楽しみ~2年目までの実践と挑戦~」
                        奈良県立平城高等学校  八束 健太 さん
                ◇ワークショップ「国語授業の楽しみ」
                     進行 初代事務局長 棚橋 正人 さん 

 奈良大学国語教育研究会とは、この大学を卒業後国語科教員になった人たちを中心にして組織されている研究会です。国語科教員だけでなく、国語科教員を目指す大学生や、教員以外の仕事をしている人たち、さらには他大学の卒業生も集まる、層の広いとても不思議な(?)研究会です。
 今回は発足して21年、回数にして20回目の記念すべき研究会です。

 これまでの21年間をぎゅっとまとめた記念冊子が制作されました。参加者は30数名。おそらくこれまでの研究会で一番参加者が多かったのではないだろうかという感想もありました。

 その中での20回記念講演。講師の浅田隆先生からは、4月に3つの講演テーマをいただいていたのでした。「どれでも好きなのを選びなさい」と。このブログ上で投票を行いました。「あなたならどの話を聞きたいですか?」その結果、ダントツで票を集めたのが『こころ』でした。高校では『こころ』が定番教材として君臨しているわけですが、授業のヒントになる話題がごろごろしていた印象でした。
   教育実践交流は、大学を卒業して2年目の八束さんの奮闘記でした。悩みも取り混ぜての初々しい発表内容。私たちの年代の者にとっては、かつてそんなことで悩んだ時期もあったなという印象ですし、これから教員を目指そうとしている学生さんにとっては、非常に身近な話題だったのではないかと感じています。
 ワークショップは、昨年から始めた参加者全員が何かを話すコーナーです。棚橋さんの絶妙な進行に導かれて、スケッチブックに書き込んだキーワードをもとに、今年のお題「国語授業の楽しみ」について、それぞれが話します。教員の経験がある人は指導者側からの視点で、学生さんなどは、国語の授業が楽しいと思えるのはどんな時かという視点で、全員が話します。予定時間が大幅に超えてしまう盛り上がりぶりでした。みんな自分の思いを話したいのですね。


 エアコンの能力をはるかに超える参加者の熱気、熱く有意義な20回記念の研究会となりました。
(つづく)
 
 
(hill)
 

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