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2016年3月31日木曜日

入江泰吉記念 奈良市写真美術館 国語科教員の研修(1)



  春日大社の宝物である甲冑が重要文化財から国宝に昇格したという記事が312日の朝日新聞に載っていました。
 そういえば、2月のことですが、春日大社に正式参拝というものをしたのでした。
 2月のある土曜日のこと、国語科教員の研修だというので混ぜてもらいました。若いころは研修なんて行く余裕もなかったのですが(と言い訳をしていた!)、こういう年になると、勉強もしておかなきゃと、手遅れ気味ではありますが出かけていきました。最初に訪れたのは、奈良市写真美術館。
 この美術館は1992年、入江泰吉氏が亡くなった年に開館したのですが、2007年に入江泰吉記念奈良市写真美術館と名称が変わったらしい。彼の名前を冠したほうが、通りがいいとか入館者増が望めるということなんでしょうね。確かに、私が学生の頃は奈良の風景写真の第一人者だったような印象がありますし、私も入江氏の撮影会や講演会に出かけたこともありますが、残念ながら、今奈良を訪れる観光客の中で、入江泰吉と聞いてピンとくる人たちはどれくらいいるのでしょう。少しずつ少しずつ彼の名前も風化していくような気がしるのですが、どうでしょう。
 その入江泰吉記念奈良市写真美術館は、2月にリニューアルしたという話です。この時の企画は、「冬の東大寺とお水取り展」。素晴らしい写真揃いで、入江泰吉氏の偉大な仕事のひとつと思います。が、改めて眺めると、昭和の奈良の風景のような気がします。撮影時からはすでに時代が経過しているという印象ばかり強く感じてしまいます。若いころは、こんな写真を撮ってみたいものだと思いながら眺めていましたが、いや、少なくとも10年くらいまではそう思っていたはずですが、今回は自分の印象が違う。今ではなく、昔の時代の風景(当然なのですが)と思えて仕方がありません。それだけ自分が年を取ってしまったということかもしれません。

 さて、リニューアルってどこを新しくしたんでしょう。わからないままでした。展示室の構造は同じように思えますし、ハイビジョンギャラリーも記念室も変わっていないようです。となると、ギャラリーとかが新しくなったのかな?

つづく(hill)

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