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2016年4月1日金曜日

志賀直哉旧居 国語科教員の研修(2)



 続いては、志賀直哉旧居。
 ここも、何度か入ったことがありますが、様子が違う。2階には上がれなかったし、これまで見たことがないところが見学できるようになっています。風呂場なんて前はなかったような
  配られた資料を、後で読んで納得しました。2009年に、直哉の次男、直吉氏の記憶をたよりに復元された部分があるそうです。なぁるほど。
  2階の客間に入れたことで、この家の値打ちがわかったような気がします。窓から見えるのは春日山。なるほど、客人はこの景色を見て満足したわけだ。
 食堂とサンルームの間にはかつて、昭和初期には珍しかったらしいガス湯沸かし器が置いてありましたが、今回は撤去されていました。90年ほどたった今、この家を見てもとても豪華に思えます。白樺派の人たちはお金持ちですから、こんな優雅な家を作ってしまうんですね。
 直哉がここに住んだのは昭和4年から13年。阪神間モダニズムの終わりごろに相当します。一方にヴォーリズがあちらこちらの建築物を設計し、直哉は自らこの家を設計しました。阪神間モダニズムとほぼ同じ時期に、志賀直哉邸に集った人たちが「高畑サロン」を形成したいうのは面白いものですね。

つづく(hill)

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