9月12日朝日新聞「be」に「三島が『最期』を始めた地」という記事があった。1970年の割腹自殺の4年前、『豊饒の海』の取材のため三島由紀夫は三輪山を登拝したという。
三輪神社には何度も行ったが、登れるとは知らなかった。
正式には「大和一ノ宮三輪明神大神(おおみわ)神社」、ご神体が三輪山そのものなんだそうだ。バイクをとばして摂社の狭井神社で神官から「入山心得」の説明を受ける。受付最終の2時にぎりぎり間に合った。輪袈裟のような襷「三輪山入山証明」を頂き、首から下げる。下に大きな鈴が付けてあり「ドラえもん」の気分。各自御幣でお祓いをすませて結界をくぐる。
谷川沿いを下を向いて黙々と登っていると、目の前に女性の素足が飛び込んできた。ドキッ!! 山道を裸足で下る? どういうことだ? その後も素足妙齢の婦人が何人も降りていらっしゃる。まさに異次元! ここの神様はきっと男性に違いない。
山頂の「奥津いわくら」は神聖な雰囲気。なるほどここはパワースポットに違いない。皆様にお見せしたいのはやまやまなれど、撮影は禁止なのです。あしからず。
往復二時間半なかなかハードです。信仰の山ですので塵ひとつなく、たいへん気持ちのいい時間を過ごせました。
下山後、三輪といえば三輪素麺。いつも行く鳥居前の「森正」でにうめんをいただきました。これと柿の葉ずしの取り合わせが旨い!青空に萩が咲いて奈良は秋の風情ですぞ。
三輪神社は酒造り発祥の地。毎年、11月14日には全国の蔵元・杜氏が集まり「酒まつり」が行われるとか、造り酒屋の軒先に吊るされる杉玉はここ三輪神社から送られたものだそうな。美味しいお酒が飲めますよ。ぜひおこしください。
奈良にふらり女性の一人旅でも気楽に泊まれるいい宿ができました。なんと宿主は若い奈良大史学科の卒業生。奈良の文化と歴史を愛する旅人のお役に立ちたいと始めた手作りのゲストハウス「琥珀」です。今はなき、あの「日吉館」を目指すというのですから志は見上げたもんです。ドミトリーは3500円、場所は奈良町、音声館の真正面です。
棚橋からもお知らせが。
スペイン巡礼に続いて朝日新聞に投稿した文章が9月10日版に掲載されました。学校で戦争体験を話して頂いた方を思い出しての文章です。投稿は規定や字数の関係で編集者と数回のやり取りをした後のものです。よければお読みください。
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