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2018年7月11日水曜日

東海道を歩く (18) 四日市    大坪正和

四日市あすなろう鉄道
 

四日市宿

街道沿いには万古焼の窯元が目につく。我が家にもご飯釜があり、とても美味しく炊ける。
遠くにコンビナートの煙が見える。


かわらずの松。桑名から四日市の先にかけても松並木はあったそうだが、伊勢湾台風で大きな被害を受け、伐採されてしまった。


四日市の名物は「なが餅」


四日市の中心部は「アーケードのある東海道」を通る。

なかなか趣のある家が多く残る。この辺りは昔から家並が途絶えることなく続いていたことが伺える。ここまで来ると日帰りで往復するより一泊して二日間歩く方が経済的になってきた。今日は四日市に泊まることにした。だが日はまだ高いので、歩けるところまで行くことにした。


お雛様の季節。古い家が多くなってきた。

いきなりの雪に見舞われた。


日永の追分まで来た。今日はここまで。追分は東海道と伊勢街道の分岐点。弥二さん喜多さんはお伊勢参りに行った。分岐点には伊勢神宮の遥拝所があり。東海道を行く人たちは、ここでお伊勢さんを参拝したことにして先に進んだ。鳥居のすぐ脇に名水が沸いている。寒く冷たいがおいしい水だった。伊勢の水は弱硬水で、酒造りには非常に良い水であり、灘の水に似ているらしい。造り酒屋も多い。
 

四日市の朝は寒い。昨晩は少し雪が降ったようだ。四日市から追分まで「四日市あすなろう鉄道」で移動する。


日陰の瓦には雪が残る。


采女(うねめ)の杖衝坂(つえつきざか)に着いた。古事記にある日本武尊が東征の帰り、疲れて足が三重になると嘆いた急坂だ。日本武尊はこののち、亀山の能褒野(のぼの)で没し、白鳥となって西へ飛んで行った。また、坂の上から見ると下を流れる川が曲がりくねっていたことから「三重」という地名になったとも言われている。

ここにも芭蕉句碑がある。

歩行(かち)ならば 杖つき坂を 落馬かな

芭蕉はこの坂で落馬したようだ。
鈴鹿の山は真っ白だ。
 お稲荷さんでは初午の祭礼。

 

(つづく)

 

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