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2018年7月4日水曜日

東海道を歩く (17) 桑名    大坪正和

 
 

 桑名宿
桑名まで歩くのはいいが、問題が一つ。「木曽三川」を渡ること。現在、大きな橋がかけられ、便利なのだが、高所恐怖症。橋の上が怖い。今までにも何本か大きな橋は渡ってきたが、怖かった。ここが最長。水量も多い。本当に怖かった。
すぐ下には長良川河口堰が見える。
桑名の渡し跡へ。鳥居は式年遷宮の際、伊勢神宮から下賜されたもの。伊勢神宮への最初の玄関口でもあった。
すぐ横が桑名城址。城の堀に沿って東海道は伊勢の国へ入った。
東海道で二番目に大きな宿場だった桑名。今でも街道筋には有名な料亭が立ち並び、情緒ある雰囲気を醸し出している。

東海道には何か所も芭蕉句碑が建てられている。全てを訪ねてきたわけではないが、なるべく見ておこうとは思っていた。ここ桑名でも芭蕉は何句か残している。そのうち、桑名駅と東海道の途中にあるお寺の境内に句碑があるというので訪ねてみた。句碑はピンボケになってしまった。

桑名別院本統寺 「冬牡丹 千鳥よ雪の ほととぎす

このほかにも桑名では二句詠まれていて、いずれも東海道に近い寺に句碑がある。この先も芭蕉句碑には多くお目にかかることになる。

桑名の石取祭りは日本で一番やかましいお祭りだそうだ。
桑名市内は丁寧な道案内がされている。

江戸のはじめ、この地に城を構えた徳川四天王の一人、本多忠勝が鋳物師を引き連れてやってきたことにより、桑名は鋳物の街になったそうだ。今でも街道沿いに鋳物屋を見ることができる。

美しい連子窓の家が多くなってきた。

 

(つづく)

 

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