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2019年10月16日水曜日

2017年 スペイン巡礼 北の道 (4)


711028 棚橋正人

2017年 64日(日)後半  ウリア(Ulia)
地図
2度目のスペイン巡礼、歩き1日目は私営のアルベルゲ前で終了!
とうちゃこなのだ!
  白髭のハイジのおじいさんの後をついて門から建物に向かう小径をあがる。
  テラスの前庭に大勢の人たちが集まっていた。パーティかなにかのようだ。
ちょうど子どもたちのゲームが終わったところだった。
  彼が「みんなに紹介するから自己紹介してください」と言う。
 「こちらは日本から来た巡礼の方です」
 「こんにちは!初めまして。日本から来ました。よろしくお願いします」
拍手で歓迎していただく。みんなは教会にでも行くようなおめかしした服装だった。この集会はいったいなんだろう?
  建物の横に回り、シャワールームとキッチンを教えてもらう。
  「何か飲みますか?」と聞いてくれたので、温かいハーブティーをいただく。
  一息ついて2階の部屋に案内してもらう。ここは巡礼宿というには立派過ぎる。まるでお金持ちの別荘のようだった。
部屋に入ると昨夜のアルベルゲで一緒だったドイツ人男性がいた。広い部屋にベッドが4つ。いきなり天国にやってきたみたいだ。熱いシャワーを浴びてふかふかのベッドでお昼寝(シエスタ)。やっと生き返った気がした。
白髭さんから夕食をいっしょにしましょうと言われ、食堂に集まる。シエスタの間に集会の参加者たちは車で町に帰り、アルベルゲはすっかり静かになっていた。巡礼者は私たち男性2人と女性2人。みんなドイツ人で当然ドイツ語の会話が始まる。
  オスピタレロ(アルベルゲの世話人)は白髭のエフラムと奥さんのバウラさん。エフラムはドイツ人で奥さんはアメリカ人だ。女性巡礼者の一人は朝、丘の教会で見かけた人でソニャさん。ドイツ語の会話はさっぱりわからない。それでも、気を使って時々英語で話を振ってくださるがそれも単発で終わってしまう。しかたがないので日本から持ってきた折り紙でつるを折る。前回の巡礼の時、余り紙で作った折り鶴が思いのほか好評だった。それで、今回は「100円ショップ」で小さめの折り紙を買ってリュックに入れてきたのだ。今日の救いの神、わが親友の「ひでくん」にそっくりのエフラムに感謝を込めて鶴をプレゼントする。
ふかふかのベッドで寝られる幸福!波乱万丈の1日が終わる。

静岡の福井さんは大丈夫だったろうか…?
さて、また行き当たりバッタリの旅がほんとうに始まった。
初日からこんなに濃いことばかりで大丈夫だろうか?
5年前のカミーノの感覚が少しずつ戻ってきたのを感じる。

しかし、そんなことを深く考えるいとまもなく65歳の老体遍路はストンと!心地よい眠りに堕ちるのでありました。

フニャフニャフニャー

「あしたのこころだぁー」

グゥーグゥー!

(つつ゛く)

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