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2023年7月16日日曜日

なかなか見えない男山  仁和寺から石清水八幡宮まで(4)

 

 

  13時38分。google師は、大胆にも徒歩ならではの道を指示してきました。名神高速道路、東海道新幹線を潜れと仰います。あと100mも歩けば車でも堂々と通れる国道478号線があるのに、妙に狭い道路を指定するものです。距離もほとんど同じはず。新幹線の下には、488k275mという表示されています。きっと、東京駅からの距離でしょう。私は4時間以上歩いている勘定になりますが、それだけの時間があれば、東京を出た新幹線が広島県に入っていることでしょう。


  新幹線の高架の向こうにあったものはダイハツ工業京都工場。今年で40周年だという幟が立てられていました。

  名神高速道路や新幹線を越えると、石清水八幡宮のある男山が見えるかと期待していたのですが、これが見えません。その理由は、大山崎ジャンクションと、京滋バイパスの高架がちょうど男山方面の視界を遮っているからでした。自分の目的とする南東方面は、長い間視界を遮られたままです。

  ここから三本の川を渡って男山に向かいます。まずは桂川。天王山大橋という立派な橋を渡ります。橋の上で八幡市に入ったという看板が目に入ります。

  「先達」は、橋を渡ったら、「左折して旧京阪国道に入れ。そのまま道なりに石清水八幡宮まで滑り込め」とおっしゃるのですが、歩道のある側、進行方向に向かって左側から左折しようにもこの交差点(京守)には横断歩道がありません。仰せの通りに行くにはこの交差点を過ぎて、脇の道を戻るようにして、下にある旧京阪国道まで下がる必要があります。それならばと、交差点を過ぎてクルマがいないのを見計らって車道を渡り、堤沿いの道路へ出るほうが楽に思われます。それに、車道を渡ったら、京滋バイパスの高架の陰で涼しそうです。


  やっと、男山が邪魔ものなしに見える場所に来ました。カードレールに隠れて腰を下ろし、靴も靴下も脱いで休憩する。川から吹く風の心地よいこと。土踏まずあたりや、向う脛の辺りをマッサージする。これがまた気持ちのよいこと。高架橋や高規格道路に囲まれたところなのに、田んぼがあって田植えの準備をする人たちがいます。今日歩いたなかで一番、和む場所かもしれません。


  14時14分。10分ほどの休憩の後、歩き始めます。それにしても男山の小さいこと。たとえ視覚を遮るものかなくても、遠くからは見えないはずです。


  旧京阪国道を八幡市駅方面に向かって歩きます。2本目の宇治川を渡る橋の名は御幸橋(ごこうばし)。3本目の木津川を渡る橋の名も御幸橋。ふたつでワンセットの橋なのでしょう。ついでに、google先生の地図では、2本目に渡った川は宇治川ですが、国土交通省は、この位置に「淀川」の看板を立てています。三川合流はまだ下流ですが、合流する時の本家筋は2本目の宇治川ということになるのでしょう。


  まっすぐまっすぐ歩いて京阪電車の踏切を越えたら、石清水八幡宮の一ノ鳥居に至ります。




  14時49分。一ノ鳥居を越えて、頓宮を過ぎると右手にある小さな社が高良神社。八幡の氏神だそうです。よくこんな小さい社を本殿と間違えたなと思いますが、昔はもっとずっと大きく華やかだったらしい。極楽寺は鳥羽伏見の戦いで焼失したままで現存しないとのこと。


  仁和寺の二王門から高良神社まで5時間30分もかけて歩いてきました。写真を撮ったり、休憩したりしての道中。リタイヤせずに、どうにかここまで歩いて来られました。

 (つづく hill)

 









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